園生活に必要な持ち物の名前つけや袋作りなどが終わると、大変な分、達成感も大きいですよね。「あー終わった」とホッとしている方も多いと思います。
“これで準備も完璧、後は入園式を待つばかり”と安心している方、ちょっと待ってください。
お子さんが安心して園生活を過ごすためにも、持ち物の準備が終わったらぜひお子さんと一緒にやって頂きたいことがあるんです。もう一度言います。お子さんと一緒に...ですよ~
子どもと一緒にやってほしいことはこちらの2点です。
・持ち物を確認する
・持ち物の使い方を知る
順を追ってお話していきますね。
子どもと一緒に持ち物を確認してみよう
まずは持ち物を確認してみましょう。
園生活に必要なものはたくさんありますよね。大きく分けると以下の通りになると思います。
①制服やカバンなど登降園時に必要なもの
②上履きや体操服、色帽子などの幼稚園で身に付けるもの
③お弁当箱やコップなどお弁当関係のもの
④クレヨンやのりなどの幼稚園で使う保育用品
⑤靴、靴下、下着、ハンカチなどのその他のもの
“幼稚園に行くときはこれを着て行くんだよ”
“幼稚園ではこんなものを使うんだよ”
一緒に確認することで、子どもも幼稚園生活に見通しを持つことができます。
特に⑤以外のものは幼稚園に入園して初めて使う子が多いと思います。1つ1つ、物の名前を言いながらどんなものがあるのかしっかりと確認できるといいですね。
お名前の書いてある場所も忘れずに確認してくださいね。
使い方や着脱の方法などを教えましょう
確認ができたら、次は実際の使い方などを教えてあげてください。
1度だけではなかなか習得できません。
何回か繰り返してあげることが大切です。
完璧にできるようになる必要はありませんので、気負うことなくやってみてくださいね。
あくまでも、”安心して園生活を過ごせるように前もって経験しておく”ということです。
経験が”少しでもある”のと”全くない”のでは雲泥の差です。経験があれば、子どもの不安もいくらか少なくなります。
また幼稚園の先生も”お家で練習したのかな”と気づいてくれると思います。
それでは持ち物(用品)ごとに詳しくお話したいと思います。
この記事は前編になります。持ち物①、②についてお話しています。
後編はこちらをご覧ください。
①制服やカバンなど登降園時に必要なもの
〈制服〉
・着脱の練習をする
家では親が着せてあげればいいのかもしれませんが、幼稚園では、できれば自分でやってもらいたいものです。普段から着せてもらっている子が、突然一人で着ることはできませんよね。
特に制服にはボタンがあります。ボタンはあまり子ども服には使われていないので、経験のない子も多いはずです。(特にブラウスは小さくてやりづらいです)
もちろんできなくても先生がお手伝いしてくれますが、できるようになって損はありませんので、少しずつ練習することをオススメします。
ボタンはできるようになると自信につながりますよ。
着るだけではなく、脱ぐ練習も必要です。
また脱いだ後、ブラウスなどはきれいに畳めたらよりいいでしょうね。(一緒に畳んでみましょう)
・トイレに行ってみる
制服を着ているときにトイレに行くこともありますよね。
女の子はスカートなので、そこまで大変ではないかもしれませんが、男の子は普段履いているのズボンと違うのでどうしていいのかわからなくなってしまう可能性があります。
実際にトイレに行き、ズボンの下ろし方など教えてあげてくださいね。
できれば、全部脱がないでトイレを済ませられるよう、少しずつ教えてあげてください。
男の子の場合はお父さんに教えてもらうといいかもしれませんね。
制服はみんな同じなのでお友達の物と間違えやすいです。(特にブレザー)
名前など子どもがわかりやすい工夫をしてくださいね。
内側の名前部分等に小さいワッペンなどをつける方法もオススメです。
〈カバン〉
・自分で背負う練習をする
カバンを背負うということは子どもにとって意外と難しいものです。
特にリュックタイプでは逆さまになってしまったり、上手く腕が通らなかったりします。
先生もお手伝いしてくれますが、自分でできるように練習しておきましょう。
・物を出し入れしてみる
園で使うお弁当や出席ノートなど、実際に出したりしまったりしてみましょう。(出席ノートは手元になければ、ちいさなノートなどで代用してもいいでしょう)
ファスナーの開き方や閉じ方はもちろんのこと、お弁当を出す、しまうという行為もやっていないとできなかったりします。
「こうやって開けてから出してね」
「終わったらお片付けするからカバンにこうやってしまうんだよ」
などと丁寧に教えてあげてくださいね。
〈帽子〉
帽子の被り方もぜひ練習してみてください。
また可能であれば、自分の物とわかるようにワンポイントつけてあげるといいでしょう。
我が家はくるみボタンを帽子のリボンのところにつけていました。(園によってはダメなところもあると思うので必ず確認してください)
②上履きや体操服、色帽子などの幼稚園で身に付けるもの
〈上履き&袋〉
上履きは意外と子どもには履きづらかったりします。何度か練習しましょうね。
それでも上手に履けない場合は、かかと部分にヒモなどをつけてあげると、そのヒモを引っ張って履きやすくなります。念のため、園につけてもいいか確認してくださいね。 (上履きや靴などに付ける市販のネーム付きバンドもあります。)
上履きを袋から出し入れするのも子どもにとっては難しいものです。手順をしっかりと教えてあげて、何度か練習してみましょう。
*特に輪っか部分(Dカン)にバンドを通したり外したりが難しいようです。
入園までに園に出向く機会があったら、ぜひ上履き&袋を持って行って、実際に使ってみてくださいね。
〈体操服&袋〉
・着脱の練習をする
体操服も制服と同様、着脱の練習をしましょう。
“登園してきたら毎日着替える”という園がほとんどです。この着替えが上手く出来ず、気分が落ち込みその結果「幼稚園に行きたくない」ということにもなりかねません。
毎日のことなので、できるだけ子どもが安心して取り組めるようにしてあげたいですよね?
少しでも練習すれば、子どもも”できる”と自信を持つことができます。(本当に経験しているのとしていないのでは子どもの気持ちが違うんです)
“全部一人でできなくても、手伝ってもらえれば自分もできる”という気持ちが持てるように、教えてあげてくださいね。
経験がない子だと、何をお願いしていいか子ども自身もわからないようです。(もちろん、性格によっても多少変わりますが...恥ずかしくて自分から言えない子もいます)
「先生やって」と意思表示ができるようになるためにも、練習させてあげたいですね。
・体操服の畳み方を練習する
幼稚園では体操服を脱いだら脱ぎっぱなしというわけにはいきませんよね。また脱ぎっぱなしにしておくとお友達のものと混ざってしまい、そのまま入れ替わってしまう可能性も大です。
“着替えたらすぐに畳んでしまう”が習慣になるといいですよね。
実際に幼稚園で働いていたときにも体操服が入れ替わっていることが多く、子ども達の降園後に袋を1つ1つ確認したものです。
開けてみると上着やズボンが2枚入っていたり、逆にズボンしか入っていなかったりしていました。
子どもなりにしっかり畳んでいる子もいれば、丸めて入っていたり...と個性的でしたね。
丸めたままだと翌日着るときにはしわしわになっちゃうんですよね。
一応、畳み直したりしていましたが、忙しい日などは後回しになってしまうのでやってあげられなくて、ごめんね〜って感じでした。
体操服はそんなに難しくないと思うので、畳み方をぜひ教えてあげてください。
制服よりは難しくないと思いますが、心配ならば、体操服でもトイレに行く経験をしておくといいかもしれません。
・袋の使い方を知る(練習)
袋の開き方から閉め方まで丁寧に教えてあげてください。巾着袋も使いなれていないと、わからない子もいるようです。
袋の口部分を持って引っ張る→開く
ヒモを引っ張る→閉じる
簡単なことですが、知らないとドキドキしちゃう子もいます。
また一人でできることがその子の自信にもつながるので、自信を持てるようにお家の人が教えてあげることが大切です。
〈色帽子〉
外遊びなどで使用する帽子ですね。こちらもみんな同じものなので、間違えやすいです。ワッペンなど目印をつけるといいでしょう。
帽子は被り慣れていないと上手く被れないものです。練習できるといいですね。
子ども達が安心して園生活を送れるようにご家庭でできることから少しずつやってみてくださいね。
後編もぜひご覧ください。